ゆれる

先週観たのだけど、とてもよかった。何がよかったって最後まで何が真実なのか揺れ動くストーリーと役者さんのすごさに釘付けやった。人の記憶と視覚というものはまったく都合の良いものです。
ストーリーの中でも人々の心は終始ゆれていたが、観ているこちらの心ももゆれっぱなしだった。観終わってからもそれは続くわけで、気付けば稔と猛のことに想いを馳せていた。真実は謎のまま幕は下りたのだけどそれでよかったような気がする。謎のままなのに何故か嫌な終わり方じゃない。

ゆれる

ゆれる

そんなもんで本読んでもうた。読み進めていくうちにこれは最後まで読んでしまったら全てが明らかになってしまうんじゃないかという不安が過ぎったけど、明らかになるのは周囲のことだけで早川兄弟についての確信の部分はそのままだったのでホッとした。ゆれるままでいい。西川美和監督ってすごい。
ゆれる オリジナルサウンドトラック

ゆれる オリジナルサウンドトラック

いい映画にいい音楽。素晴しい!車のシーンで流れる曲がかっこよかったのとエンディングの『うちへ帰ろう』がとても印象的だったのでコレ聴いてます。このサントラ、レコーディング時に西川監督立会いのも実際の映像を流しながら演奏。あーやこーや言いながら録ったそう。サントラ買ったの『アメリ』以来だ。
10月12日(木)にシネマ5にカリフラワーズのボーカル・ナカムラさんのミニライブ&トークショーがあるらしい。とっても行きたいのに午前中の上映後に行われるとのこと。ぎゃびーん。