先月、東京で高校生の少年が両親を殺害した事件の記事を見た。
亡くなった母親が少年のために内証で預金をしていたことが分かり、その通帳を見た少年は涙を流し後悔していた。という内容だった。
すごく残酷。
社員寮で共働きの両親は子供と接する時間も少なく、少年は両親が寮を空けられないのは分かっていて、自分にかまって欲しいことを伝えられなかった。
自分は親から愛されていないとずっと思い込んでて、小さいころからの想いが積み重なって事件を起こした。

安藤裕子の『あなたと私にできること』の歌詞に
“言葉にも隙間を埋めるパワーがあるの。ちゃんと聴かせて”
という言葉がある。
まさにその通りだと思う。
  少年が「もっと自分のことを見て!」
  両親が「いとおしい息子」
と、お互いに思っていることをちゃんと言葉にして相手に伝えていたら、きっとこんな事件は起きなかっただろうと思うと胸が痛くなった。

相手に自分の素直な気持ちを伝えるのって照れくさかったり、プライドがあったりでなかなた言えないけど、どんなに想ってたって言葉にして伝えなきゃ相手は分かってくれないし気づいてくれない。

大切な人にこそ自分の素直な気持ちきちんと伝えなきゃ。

あなたと私にできる事

あなたと私にできる事